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2012年1月

2012年1月17日 (火)

原発ないと夜は暗くて大変だ!!!!!?

どうやら僕が思ってた以上に、デジタル化していたようで。

頭の中が。

原発がなくなったら江戸時代に戻るとか、原発嫌なら電車に乗るな、とか、極端なご意見をちょくちょく目にしていたのですが、そのような、0か1かみたいなデジタル人間が最近になってもまだ多い、というかだんだん増えてるのではないかと思うようになりました。

無駄に電気を使わない社会を目指そうと言うと、どこか一部が暗闇化するかのように感じるみたいなんですよね…

例を図解します。パソコンで綺麗にかけなかったので、小学校時代の理科のノートに手書きです(笑)

ある部屋に、5つの照明があるとします。

◆図1◆
Light01

図1のように、満遍なく照らすのが節電を考えない電気の使い方。下にある黄色のバーは、明るさだと思ってください。灯りの中心から外に向かって弱くなっていますね。

で、ここから、節電のために、電力を20%減しましょう、とした場合、器具を変えれば明るさを落とさずに大幅に下げられる場合もあります。
しかし、例えば白熱電球をLED電球に替えるくらいならコストをかければ出来ますが、もとの器具の種類によっては工事が必要になってきますね。コストをかけないか、あるいは元々低消費電力のランプを使っている場合、すぐに対応するには以下のようにするしかなくなってきます。

◆図2◆
Light02

図2の状態は、単純に照明を1つ落としました。これで目標達成ですが、暗い部分が出来てしまいました。簡単な話、準備は足りず、コストもかけずに節電するという急場しのぎですね。

これが、原発事故直後に起こった節電騒ぎの状態です。

一応確認のために言っておきますが、あの時節電が必要だったかどうかの疑惑もありますが、もし本当に必要だったとしたら、火力発電所がいくつか破壊されていたからなので、東電も後に発表しているように、原発はなくても東電管内の電力は足ります。

ところが、この時のパニック状態がみなさんの心に強く印象付けられたようで、やっぱり原発がないと図2のような世界になるんだ、あるいは全体的に薄暗くなるんだ、なんて思ってしまっている人が多いのです。そして、発電容量が足りるとしても、火力に頼っているので、やはり出来るだけ節電はしたほうがいいのです。
では、急場しのぎじゃなくて、恒常的に節電し、かつ快適さを失わない方法は?

技術開発?

とりあえずこれです。

◆図3◆
Light03

図3のようにすれば、図1と比べて電力20%減は達成し、図2のような暗闇も出来ません。違うのは、各灯りの間の部分が少し暗くなっていることです。

このように、目立たないところで少しずつ無駄に電気を使っているので、それを削っていくことで、全体では大幅な節電が達成できると思うのですが、どうもデジタル的、それもとても古いデジタル的な考え方をすると・・・・

原発なくなる→電気減る→減った分暗闇が出来る

なんて考えてる人が多いのです。

中には…

原発なくなる→真っ暗闇

などと、計算と全く合わない強迫観念にとらわれている人もいるのです。

現に我が家は、ご飯を炊飯器から鍋で炊くようにしたこと意外では、ほとんど不便を感じることなく、50%以上の節電に成功しております。そもそもめったにエアコンを使わなかったうちでですよ?

まだまだ、要らない電気、あると思いますよ~

2012年1月14日 (土)

地球イチバン ミニ 「自然エネルギー 地球イチバンの島」

先日NHK総合で放送された番組。
「地球イチバン ミニ」をご紹介します。
地球で一番自然エネルギーで電力をまかなっている地域が、いかにしてその座に着いたのか。事故が起きても学ぼうとしない日本人は、過去から学ぶことが出来るか。考えてみましょう。

◆◆◆◆文字起こし、始め◆◆◆◆

今日のイチバンは?

Chikyuichi01

自然エネルギー地球イチバンの島 デンマークのロラン島

Chikyuichi02

人口は6万5千。主に、風力で全ての電力をまかなっている、自然エネルギー100%の地域。

この島を旅するのは、俳優の時任三郎さん。

時任「昔から、人力が好きなのね。そういう意味で、なんかちょっと興味を持っちゃう」

Chikyuichi03

ロラン島は、首都コペンハーゲンの南150kmにあります。

     ×     ×     ×

風のパワーはどんなものか、風車を体感してみることに。

時任「わ、凄い風!勢い良くまわってるよ」
案内人「(高さは)45メートルです」

近くで見るとかなりでかい。風車のてっぺんは遥か彼方です。

Chikyuichi04

風車を支えるタワーは、直径3メートル。中は空洞です。このはしごで、ビルの15階の高さまで登ります。

時任「ここがてっぺんなんだ」

時任「これ、カメラには写ってないと思うけど、凄い揺れてんだよね。風で」

時任「おお!凄い!この景色!わ、風車がもういっぱい見える、ここから」

時任「これ風も凄いよこれ」

風車は高ければ高いほど強い風を安定して受けることが出来ます。

Chikyuichi05

高さ45メートルまで上がると、風速は地上の1.5倍に。風車のてっぺんは風で物凄く揺れています。

【風速14m!】

そしてこの強烈な音。だから、騒音対策のためにも、地上から高く離しているんです。

Chikyuichi06

時任「空飛んでるみたい。空飛んでるみたい。はっはっ」

Chikyuichi07

ロラン島は、とにかく真っ平ら。海からの風がよく通る、風力発電にぴったりの場所なんです。
島には、巨大な風車が600基。その半分は、個人が持つ風車なんです。なんでそんなことが出来るかって?実は、個人の風車で発電した電気は、全て電力会社が買い取ってくれる仕組みがあるからなんです。

Chikyuichi08

でも、ロラン島の人口は6万5千。工場も会社もスーパーも病院もあります。本当に自然エネルギーだけで、電力は足りるの?

Chikyuichi09
【ロラン市 レオ・クリステンセンさん】

その疑問に答えてくれたのは、ロラン市役所のレオさん。島で自然エネルギーを引っ張ってきたミスター・エネルギーです。

レオ「海の上に、是非見せたい場所がありますよ。案内しましょう」

海にいったい何があるんでしょうか。

時任「凄いねぇ」

レオ「これが私たち自慢の『洋上風力発電パーク』です」

Chikyuichi10

時任「圧巻だよね!」

この洋上風力発電パークは、発電量世界イチバン。国、ロラン市、電力会社が、共同で建設しました。ここだけで、島に必要な電気の2倍以上を発電し、さらに、首都コペンハーゲンにも送っています。

     ×     ×     ×

なぜロラン島が自然エネルギーイチバンになったのか。その出発点となった場所を訪れます。

レオ「ロラン島は、デンマークの中でも特別な場所なんです。かつて、デンマークには原子力発電所を作る計画がありました。有力な候補に挙がったのが、あの場所だったのです」

Chikyuichi11


原発計画のきっかけとは。

【オイルショック(1973年)】

1973年に世界を襲ったオイルショック。石油の値段がいっぺんに上がり、経済が立ち行かなくなりました。

【電力会社による市民への説明会】

石油に頼らないで、どうやってエネルギーをまかなうのか、政府と電力会社が考えたのが、原発を建設するということでした。

Chikyuichi12

政府が推し進めた原発計画。

それに対してちょっと待ってと声を上げたのが、15人の市民の有志でした。

Chikyuichi13

なんと政府はこの要求を受け入れます。
3年間、原発計画を止め、国民の議論を待つことにしたのです。

     ×     ×     ×

当時、政府の原子力委員会の事務局長だった、ウフェさんです。

Chikyuichi14
【元原子力委員会 事務局長 ウフェ・ゲアトセンさん】

ウフェ「当時は、電力会社、企業、労働組合、そして新聞やメディアも、原発を推進するため、大々的に宣伝をしていました」

しかしウフェさんは、大事な問題を、政府や専門家だけで決めてはいけない。決めるのは一人ひとりの市民だと訴えました。

Chikyuichi15
【当時政府が国民に向けて作成したポスター】

【エネルギーを決めるのは市民です】

さらにウフェさんは、原発のメリットとデメリットを詳しく書いた情報誌を作りました。

Chikyuichi16
【政府が国民に向けて作成した情報誌】

【原子力発電とは?】

気を付けたのは、どちらかに偏らないようにすること。

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賛成、反対、両方の専門家の考えを、ひと目で見てとれるように、公平に伝えたのです。

Chikyuichi18

例えば、原発から出る放射性廃棄物は、処理出来るのかについて、異なる考えを比較出来ます。

時任「政府…が出した本に、両方のその意見がしっかりと、ちゃんと載ってるってことが、凄いなと思いました」

Chikyuichi19

ウフェ「エネルギーは大きな問題です。市民一人ひとりが判断するためには、色々な意見を見聞きし、議論することが必要だと考えたんです」

Chikyuichi20
【「原発とエネルギー」について考える勉強会】

各地で、原発とエネルギーについて考える勉強会が開かれました。

そして、デンマークの市民は、原発を導入しないことに決めます。

Chikyuichi21

こうしてロラン島は、風力発電、自然エネルギーの先進地に、なっていったのです。

自然エネルギーを選んでからというもの、島の人たちの生活も変わっていきました。
ここは、公立の幼稚園。

Chikyuichi22

森そのものが教室です。

先生「のこぎりを使って!」

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森の中で子どもたちは、自然と共に生きることを学んでいます。

Chikyuichi24

     ×     ×     ×

Chikyuichi25

時任「多分、40年前、ここの人たちは、エネルギーの選択をしただけじゃなくて、自分たちの、生き方も選択したんじゃないかと、いう…気がします」

Chikyuichi26

◆◆◆◆文字起こし、終わり◆◆◆◆

参考リンク
「R水素」は未来の話じゃない! ~ロラン島から学ぶ再生可能エネルギーとまちづくり

2012年1月 8日 (日)

シンプルに原発を把握しよう

様々な数値、相反する説、答えの出ていない危険性など、ややこしい問題に日々悩まされているかと思います。そこで、一旦細かいことは忘れて、シンプルに原発について考えてみましょう。

原発は、なぜ夢のエネルギーで、そしてなぜ、危険なのか。

説明用のモデルを色々考えたのですが、調達と知名度の関係から、なんとか搾り出したのが、以下の説明です。かえってわかりづらい…なんてことないように願っています。


まず、このボルト「発電所」と仮定します。
Bgpt01
このように、A点B点C点と、後の説明に使うポイントを3つ設定します。

次に

Bgpt02
ワッシャー(下にある輪っか)を、火力や水力、原子力などの、直接発電に繋がる力、と設定します。
このワッシャーが、A点にある時は、発電所が運転していない状態です。そして、これを押し上げてB点に達すると発電をします。そして、力が過剰になってしまい、C点に到達してしまうと、事故になります。

これを基本として、各発電方法を比較してみます。

これが火力発電所。
Bgpt03
ワッシャーを持ち上げている目玉クリップが、燃料供給を含む"火を強くする力"とします。これを人為的に入れることで、ワッシャーB点に到達し、発電を行います。発電を続けるためには、どんどん消費する燃料を入れ続けなければなりません。燃料の供給を断てば、いずれ火は消えます。
そして、C点に達することがないように、なんらかの安全策(ナット)が取られています。

これが水力発電所。
Bgpt04
太陽光は発電としては特殊な技術なので、ここでは省きます。水力発電は、水が自由落下する力を利用するので、このように、目玉クリップなしでワッシャーB点に到達します。事故と言えば、ダムが決壊して水害を起こすなどの可能性はありますが、原動力である水自体は人体に害のあるものではありません。
不安定ではありますが、風力も同じ原理ですね。人体に害のない「風」が吹けば発電、止まれば停止。それを羽根で受けるかどうかの選択しか人間は出来ません。

さて、原子力発電所は、どのような形になると思われますか?

ここが大変重要なポイントです。

知ってるけど誤魔化そうとしている人は別として、原発は十分な安全対策を講じれば問題ない、と信じている人は、原発の構造は次のような形をイメージしているのではないでしょうか。

Bgpt05

基本的に火力と同じで、安全策を厳重に何重にも立ててある。
いわゆる「5重の壁」とか、ECCS、とか非常用ディーゼル、とかですね。

ところが、実際の原発は、このボルト・ナットで表現するなら、このようになります。

Bgpt06

原発は、一旦稼動させると、あとは勝手にどんどん強くなるので、それを暴走しないようにブレーキをかけながら運転する、という技術なのです。動かす前は、火力と同じようにボルトが上を向いているのですが、それを人間の手でひっくり返すのです。ひっくり返しさえすれば、火力より少ない燃料補給だけで連鎖的にどんどんエネルギーを放出してくれるのです。臨界状態ですね。

ここが、原子力が夢のエネルギーである理由なのです。



さて、では大切な「安全策」が壊れてしまった時に、どうなるか。

火力は、こうなります。
Bgpt07
安全策のナットが外れてしまって、ワッシャーが上に飛び出す危険性が出てきました。そこで人間が出来る対応、というのは、火力を弱めるという作業です。これは、火力の特性、燃料を投入し続けなければ力を維持できない、ということが逆に役に立ち、つまり燃料の投入をやめれば次第に収束に向かうのです。
もちろん実際はそんなに簡単じゃないでしょう。爆発してしまうかもしれません。しかし、いつまでも火が消えず、有毒物質が空中や水に半年以上放出され続ける、などという事態は考えられません。

一方、原子力はどうでしょう。

Bgpt08

安全策のナットが外れてしまうと、まもなくC点に達して、事故になってしまいます。

なぜそうなるかというと、火力と違い、運転中は、勝手にどんどん強くなろうとする原子力を、ブレーキかけて理想的な強さに止めている状態なので、ブレーキを掛け続けないとどんどん強くなるのです。

安全策を強化する、と言っていますが、この写真でいう「ナット」の数を増やすということなので、やはり壊れたら、ワッシャーは下に落ちてしまいます。
それを防ぐために、揺れたら自動的に制御棒が入るとか、電機が途絶えたらECCSが動くとか、いろいろありますが、電気制御だったり使える時間が限られていたりしますし、普通に止めるだけでも、大惨事を未然に防ぐには大変な長い時間が必要なのです。

「作業を止めると力を出せなくなる火力

に対して

「作業を止めると力が強まる原子力

ここが決定的な違いなのです。

そして、これこそが、安全な原発などない、という理由なのです。

原子力が夢のエネルギーである理由は、ボルトをひっくり返して持続的に発電できること。
原子力が危険である理由は、ひっくり返したボルトを戻すのが容易ではないこと。

つまり、原子力が夢のエネルギーであることと、危険であることは、表裏一体なのです。




 

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