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2012年3月16日 (金)

児玉龍彦氏出演番組より、低線量被曝を遺伝子の専門家からどう見るか、という話。

東北Z 直撃インタビュー・被災地の目線で「児玉龍彦」

東北地方で2/10に放送され、是非全国で放送して欲しいと反響があった番組です。収録は1/14。その番組が、東京では3/7に放送されました。

是非全部見ていただきたいと思って調べたら、既に文字起こしされていましたので、今回僕が特に見て欲しいと思った部分を抜粋し、より詳細に理解できるよう、画像を多めにして構成し直しました。
全編文字起こし&動画は、こちらのブログにございます。→みんな楽しくHappyがいい

今回、上記ブログより骨子を勝手にお借りしましたことをここにご報告いたします。

では、以下、文字起こし。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

出演者

Kdm001
児玉龍彦(東京大学アイソトープ総合センター長)

Kdm002
杉尾宗紀(NHK仙台放送局アナウンサー)

※政府やマスコミが嘘をついてたが、最近その嘘にみんなが気付き始めてる…という話題で・・・・・

児玉
「はい、初めはですね、これはあの…放射線に関する議論では、低い線量の放射線は健康に問題がないんですよと」

杉尾
「そういうのもあります…」

児玉
「それで高い線量の場合にはもちろん火傷にもなるし、癌もできるし、だけど低い線量の放射線は問題ないんだという事が、まことしやかに言われて」

杉尾
「あの…一回のレントゲンで受ける線量の何分の1ぐらいですから、ま、すぐに健康に被害が出るというのは考えにくいというような、そういう報道をしていましたよね」

児玉
「ところが、たとえばチェルノブイリでも、低い線量のはずの被曝のところで、4000人も子どもの甲状腺癌が出ている。そういう事が、皆さん今ではご存じになってるし、さらに、いろんな膀胱の障害だとか、その他のものが、これから数10年に渡って生まれてくるであろうという事が、心配されている訳ですね。
特に、癌という問題に関して、今まで言われた低い線量であればDNAは、放射線を受けるとDNAって、切れちゃうわけですよね。これは低い線量でも切れるんです。だけど、切れたものを修復する力というのが、放射線を受けると誘導されてくるから、『問題ないんです』って、言われていたんですね」

杉尾
「切れても、元に戻す、いわゆる復元力があるので、弱い線量だったら問題ありませんよと」

児玉
「ところがこれはですね、ま、一番よくやられたのが、アメリカのオークリッジスタディっていうやつで、何10万匹っていうネズミに放射線をかけて、それを見てった実験があったんです。だたその時は、2万5千のネズミの遺伝子の中の、7つだけを見て修復されているって言ったわけです」

*

Kdm006

そもそも、放射能はどのようにして癌を引き起こすのでしょうか?

Kdm007

その仕組みを理解する鍵は遺伝子にあります。

Kdm008

Kdm009

セシウムやヨウ素といった、放射性物質が出し続ける放射線、これはDNAを傷つけます。

Kdm010

しかし、DNAは普段、増殖と死滅を繰り返しています。

Kdm011

Kdm012

Kdm013

傷を負ったDNAは増殖する時自らを殺す仕組みがあるため、通常傷の影響は出ません。

Kdm014

これが修復です。

Kdm017

ところが、何らかの理由で修復されず、傷ついたDNAが生き残って、増殖する事があります。

Kdm018

このようなDNAが癌の原因になるのです。

では、どのくらいの放射線を浴びると癌になるのか、これについては専門家の間で論争になっています。

*

Kdm021
【11月25日】提供ニコニコ動画
第4回 内閣官房 低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ

丹羽太貫 ニワ オオツラ(京都大学名誉教授 / バイオメディクス株式会社社長)

 

※会話の流れを表にしました。縦軸が時間。

丹羽太貫児玉龍彦
「だから、6ベクレルが原因なんだというのはひとつの原因だけをピックアップしていますよね。たまたま、だからその場合は6ベクレルであるのか他のファクターなのか分かんないじゃないですか」  
  「はい、ですから先生のおっしゃっているような…」
「だからそれはそれで、そ、結論付けるのは止めていただきたい」  
  「むしろ、ですけれど、先生の方の結論の付け方が、関係ないという結論だから、
「関係ないじゃなくてそれを、それで非常にリスクがあるとおっしゃるのは、やはり問題であると」 問題だという事を申し上げています。それで、私が…ちょっと聞いて下さい、ちょっと聞いて下さい」

*

Kdm024

広島長崎の被爆者の調査によれば、年間100ミリシーベルトを超えると、発癌のリスクが明らかに上昇します。

Kdm025

論争になっているのは100ミリシーベルト以下の被曝です。

Kdm026

その範囲の被曝では影響が出ないとする説と、影響は少しずつ出るという説とがあり、意見は分かれています。

遺伝子を研究する児玉さんは、低線量被曝にはリスクがあり、少しでもリスクがある以上警戒すべきだとしています。

Kdm027

その根拠として、一部3重らせんになるDNAの存在など、最新の成果を上げます。


児玉
「私は自分の専門はゲノム科学と、2万5千の遺伝子を全部見るのが専門なんですが、ゲノム科学でチェルノブイリの子どもたちを見た時に、2万5千の遺伝子の中で、染色体の7番の1カ所に、これが修復される時に遺伝子が3つになっちゃう。普通は、お父さんとお母さんから2つなんですけど、それが3つになっちゃうんです。そうすると、その他の2万4900に何もなくても、1カ所修復エラーが起こったら、病気って生まれてしまうんです。これが、癌の元になる」

杉尾
「なるほど…」

児玉
「だから、放射線が当たってすぐに癌がでるっていうんじゃなくて、放射線が当たって、死んじゃうはずの細胞が、生き残った時に、癌が出来てくる。だから、低い線量でも癌を起こすことがあると。それがチェルノブイリでは4000人の子どもに起こったと。それじゃぁ今度日本でどういう事態が起こってしまうかというところが、非常に心配だっていうことです」

杉尾
「それは、今回その3月の事態でですねぇ、まそういう、その放射線で、その・・遺伝子が、ま、損傷してしまった、人・・ま、子どもさんがいたとしてですね、それは、あの~、それがその、あぁ変だなって分かるのって、いつ頃」

児玉
「あのですね、すごく問題なのは、癌って、最初の1個とか2個の時は診断できないんですよ」

杉尾
「あ、そうですねぇ」

児玉
「それで、癌が起こるには細胞に1個遺伝子の変異が入るだけではなしに、今我々は多段階発癌てんですが、癌化するには、2個3個の遺伝子がおかしくなると癌化するという、その2個3個の遺伝子に変異が起こって、どんどん増殖が止まらないもんになると、もう、みるみる大きくなって転移して、そうなって初めて分かる、っていうものですから、ある意味で言ったら、非常に潜在的に怖いものだという事です」

杉尾
「その期間は、どのぐらい何カ月、とかで、こう…」

児玉
「普通はですね、それが大人の場合は、30年ぐらいかかると考えられてる」

杉尾
「は、30年。あの、今回の事態で、その癌が出来るかどうかっていうのは、まだ、今の段階じゃ全然わからないってことですか」

児玉
「はい、それで小児癌だけは早く起こりますから」

杉尾
「えぇ、小児がんの場合はどのぐらい」

児玉
「小児がんの場合は大体10年位で…」

杉尾
「10年くらい」

児玉
「ピークを迎えます」

杉尾「それでも10年ですか」

児玉
「はい」

杉尾
「じゃあ、もう本当に、子どもさんが、たとえば小学生が、もう10年だったら高校生になってたりとか」

児玉
「はい、それでもう一つ非常に難しいのは、色んな遺伝子の変異が色んな処に起こっている場合には、まぁ、ヨウ素の場合は甲状腺に集まるから、甲状腺がんってことで、よく分かりましたが、それ以外の放射線核種の場合は、ある意味でいったら、どこへ起こるかっていう予測が、核種ごとに違いますし、非常に難しいです」

杉尾
「はぁ…えっと今回はセシウムが、多いんですよね」

児玉
「はい」

杉尾
「セシウムってどうなんですか?」

児玉
「セシウムの場合に今一番心配されていますのが、セシウムっていうのは、ま、腎臓からいったん排泄されるんですが、尿細管で再吸収されて、身体をぐるぐる回って、最後はオシッコに出ていくもんで、やっぱり尿路系、膀胱とかなんかの、まぁ増殖性の変化とか癌が一番心配されていますが、果たして今回の事故で、そこが最初に起こるかどうかは誰も、分かっていない。
そうするとですね、ただ待っているというよりは、やっぱりあの、日々の地域医療をきちんとしておく。だから、今度、多分福島で私がすごく大事だと思うのは、地域の医療、特に子どもさんの医療を、徹底的によくして、日頃からいろんな問題に相談に乗ってあげるシステムを作る。これが一番いい、健康被害の予防の手段ではないかと思っています」

Kdm004

◆◆◆◆◆ 文字起こし以上 ◆◆◆◆◆

しかしこの人は最初に話題になった時からそうだが、避難させろとは決して言わない。

除染には家一軒500万円かかるので、国からの除染費用70万円では全く足りない、高圧洗浄しても無駄だから屋根を剥がせ、など、きびしいことを言うけど、住民が戻され、自ら除染させられている現状をどう見ているのか、気になるところである。
 

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コメント

最後にコメントされた部分がすべてだと思います。 
児玉教授の動画で、大衆に評価されていた「魂の訴え?」を観ても、住民の避難が必要だという内容は一切語らず、除染の部分を強調していました。
さらには、「除染は、利権がらみの公共事業になってはいけません。今こそ民間の力を結集し除染にあたらないといけません。」みたいな話のなかで、具体的な民間業者の名前が数社でてきました。
これは怪しいですね。
またテレ朝のサンデーフロントラインという番組で、児玉教授の除染活動は、東京大学の支援を受けていると。 御用学者の巣窟である東京大学が支援。その部分も相当怪しいので、昨年の9月末に、南相馬市の大山市議にメールしたところ、現場での状況は私が思ったとおりでした。(私が思ったとおりという部分は、ご想像にお任せします。)
以上。

■大庭孝広さん、コメントありがとうございます。
除染活動に関しては確かに疑問が多いです。いやでも足りない資金で形だけの除染と比べたら、もっと壮大な構想を語ってたり…僕にはよくわからないのです。除染全く出来ない利権だったら即刻やめてもらいたいですが、もし除染が出来るのなら、それは良い結果を生む利権ということなのでそれも有りだと思います。
ただ今回の記事は、抜粋した部分、近頃軽んじられている「低線量被曝」の危険性を、遺伝子研究の視線で訴えているという点で、価値があるかと思い、書きました。

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