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2012年3月23日 (金)

がれき受け入れに対する最終処分場の声を聞け

がれきの広域処理について、被災地と、受け入れ自治体の広範囲の意見の対立が目立ってますが、本当の処分場の近隣の声、というのは案外知らせれていません。

2012年3月22日に放送されたNHKの番組を紹介します。

持論公論「がれき受け入れ“拒否”の理由」

松本浩司 解説委員 災害・社会問題担当

※今回は詳細な文字起こしではありません。

◆◆◆開始◆◆◆

震災がれきの広域処理が、国が新たな対策を打ち出したことで受け入れを表明する自治体が増え始めたが、市長や議会が決断しても、地元の住民との話し合いはこれからで、特に最終処分場周辺の住民の抵抗感は小さくない。

広域処理は、新たな財政支援が示されたことなどで、受け入れ、あるいはその見当を始めた自治体が増え始め、NHKのまとめで70を超え、先月末に比べて2倍。

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神奈川県の黒岩知事は、昨年12月、地元の理解を前提に横須賀市にある県の産業廃棄物の最終処分場で焼却灰を受け入れないという考えを示した。

しかし、処分場のある横須賀市大楠地区の住民が反発し、先月、知事に計画を撤回するよう求めたところ、全国から批判が殺到し、横須賀市に寄せられた非難や苦情は100件を超えた。

市がまとめた2日分のメールの抜粋。

Mail

平成24年2月22日(水)のメール抜粋(要旨)

○横須賀市民は日本中の笑いものになるだろう。
○横須賀市民は、自分だけ良ければいい醜い根性の人間ばっかりなのか。
○横須賀市民は、血も涙もない市民だ。
○横須賀市民の血はどす黒い冷たい血なのでしょうね。
○醜い市民ですね。大嫌いになった。
○情け無い奴らめ、恥を知れ!
○東北・新潟の原子力発電所の電気を使う資格なし!
○電気の恩恵を受けていながら、横須賀市の都合で拒否するとは理解できない。
○近々起こるだろう東海地震で全滅しようが、義捐金も出す気になれない。
○そんなに放射能が嫌なら、横須賀を離れて、西日本方面へ引っ越せ。
○私は日本国民で、がれき処理は大賛成だ。反対する君たちは非国民だ。
○市長は、だらしのない活力に欠けた人なのか。
○反対派を説得する知恵も情熱も持ち合わせていない方が市政を担っていることが恥ずかしい。
○反対するだけなら「猿」にもできる。
○一部の反対運動団体の圧力に屈しているのか。
○横須賀市が同様被害に遭った時には、日本中の都市から見放されるだろう。
○地震・津波などがあっても、横須賀市の態度を忘れないぞ。
○(東海地震?)で横須賀市が被災したとき、身勝手な横須賀市民を助けるか。

平成24年2月23日(木)のメール抜粋(要旨)

○今被災地が支援してもらいたいのは言葉ではなく、少しのがれき受け入れかもしれない。国民、市民に理解してもらえるような市長の動きに期待。
○いろいろ困難な事情はあるだろうが、大局的な見地に立ち、被災地支援に協力されることを切望する。
○今一度、日本人として何をすべきか考えて住民への説得努力をお願いする。
○がれき受け入れによる「風評被害」どころか、横須賀は全市をあげて冷淡で身勝手なところとの「風評」が広まってしまったのではないか。
○「市長 受け入れに拒否」と、横須賀が一方的に悪者になっている。マスコミ報道に抗議した方がよい。

地元町内会の役員達の家にも同様の電話が相次いだ。


大楠地区は、農漁業が盛んで、ベッドタウンでもある。

Cz1

この地区には、自分だけが良ければ良いどころか、誰もが嫌がる施設を受け入れてきた歴史があった。

Cz2

昭和51年に横須賀市のゴミ埋め立て場を受け入れた。
当時は処理が不十分で、汚染された黒い水が流れ出したり、カラスやハエが大量に発生するなど深刻な環境汚染に苦しんできた。

Cz3

ゴミの受け入れは当初10年間だけという約束でしたが、結局22年間に及んだ。

Cz4

それが終わると今度は県の産業廃棄物処分場を引き受けさせられた。

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それが今回焼却灰の受け入れが検討されている施設。
この施設の受け入れをめぐって当時、地区は反対と受け入れやむなしの2つの派に分かれて激しく対立し、その傷跡を今も引きずっている。

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さらに現在市が新たなゴミ焼却施設を作りたいと提案し、受け入れる方向になっている。

大楠地区の住民は、ゴミ処理施設をめぐるゴタゴタだけはもうこりごり。

*

 

産業廃棄物処分場を受け入れた際、地元は県と協定書を結んでいた。

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この中に、受け入れる廃棄物は県内から出されたものに限定すると言う約束と、協定の内容を変更しようとするときは、速やかに県と地元で協議を行うという約束がある。地元としては、一旦引き受けると既成事実として負担が増大していった経験から、歯止めとして設けた。

今回この約束がないがしろにされた。

黒岩知事は、去年5月に一旦受け入れの方針を示したが、この時も、12月に改めて表明した時も、県から大楠地区に事前の相談はなかった。

町内会長や自治会長たちは憤慨したが、それでも被災地の窮状に心を痛めていたため、県が開いた説明会に足を運んだ。
町内会長などは、知事と大楠地区の人たちだけで話し合いたいと希望してたが、他の地区や市外からも大勢の人がつめかけたため、肝心の地元町内会長たちが会場に入れなかった。
遠くからやってきた反原発や政治活動のグループが、知事の説明や質疑応答に野次や怒号を浴びせ地元の人たちが静止してもおさまらなかった。

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持ち込まれる焼却灰の安全性の根拠や処分場の敷地にある活断層への備えなどについて、知事や担当者から納得のいく説明を聞くことはできなかった。

混乱と説明不足のうちに終わり、まずは知事の話を聞いてみようじゃないかといって参加した町内会長たちは、終わったときには全員受け入れ反対で気持ちが固まっていた。

さらにこの2日後の黒岩知事の記者会見で、地元の人たちを批判したと受け取れる発言があったため町内会の役員たちは、話し合いの窓口は残しながらも一気に受け入れ拒否という結論に至った。

昨日黒岩知事に話を聞いた。

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県・これまでの案を撤回し、新案取りまとめへ
地元の人たちに対して「すべてのことをお詫びしたうえで、丁寧に説明したい」

国は、安全基準について、法律に基づいた告示として近く分かりやすく示したいとしている。

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さらに、住民への分かりやすい説明のしかたについても、国がもっと知恵を絞って自治体に助言をして、国自信ももっと全面に出る必要がある。国は、以前よりは自らの責任を明確にしているが、自治体側は風評被害が出てしまった場合の対応などの責任をもっと具体的に示してほしいと求めている。

国の権限をもっと強化するべきだという意見もあるが、受け入れ側の地元の人の多くが納得しないまま進めるようなことになれば、地域に深い傷を残すことにもなりかねない。


◆以上◆

受け入れ地元の声、というものはあまり聞けないので、その点で貴重な番組だったと思います。

がれき受け入れ拒否に対する苦情メールを読むと、大変冷酷な言葉が並んでいます。はっきり言って脅迫です。
がれき受け入れる人は心優しく、拒否する人は冷たい、と批判されますが、このメールの文を読んで、どう感じるでしょうか。

番組は、大前提として、瓦礫は安全に処理されるということで話を進めているので、色々納得いかない部分があります。

例えば、さらっと映ったこの画像。

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地域への拡散や内部被曝の問題もあるというのに、一切漏れないことを前提にしている。しかも、100ベクレルというのは事故前のクリアランスレベルであり、現在政府が定めた基準は8000ベクレル。いったい何の話をしているのだろうか。ここでは100を維持するというのだろうか。

反原発活動家の妨害のせいで説明会が混乱した、と暗に批判的に言っているが、ではなぜ地元町内会長らは、説明会がきっかけで拒否という結論に至ったのか。聞き流してると気付きませんが、何を言ってるのかよくわかりません。

そして、今後の対策としても、風評被害についての責任は求めているが、それよりも重大な「実害」については一切言及していない。

つまりこれこそが信用されない最大の要因なのだ。

できない約束はしない。

責任回避のためにはこれが最重要です。

つまり、言及しないことは絶対に責任取らないという意味なのです。

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コメント

震災ガレキで、酒池肉林をして良い人ぶれるんだから、こんなうまい話はない。

わははは。

■チェリーさんへ
本当にそうですね。腹立つ!

フフフ。
腹が立ちましたか。でも、少しも怖くないですね。
震災ガレキの広域処理が本当に被災地の人のためだと思っている優しいお人よしの**な人たちが、気が付いてしまったら・・・・。
でも、そういう人たちは大本営発表しか見ないですからね。
フフフ。

■チェリーさんへ
そういう人が優しいお人よし、にどうしても見えないんですけどねぇ、この記事の抗議メールを読むと。

抗議メールの人たちは、優しくない人たちでしょう。正義ずらした、人の不幸は蜜の味派かな?

S県のある人は「東北を助けられるなら、なんでもしてあげたい。」と
悪質商法にも騙されまくり・・・のようである。

雰囲気に流され声を上げない日本人の多数派・サイレントマジョリティ、彼らに届く声は何か?

それを考えないと、金と権力とメディアを持っているものには、対抗できませんぜ。
ハハハ。

■チェリーさんへ
サイレントマジョリティ…ですよね。本当に。
どうやって声を届けるか。それが本当に難しい。
たとえ多くの人に届いたとしても、テレビじゃないので信じてもらえない。

ただ、反対派の中にも迷いがある人もいるので僕はこういう記事を書いてます。

なるほど。
反対派の中でも、迷いがある・・・・。
ちょっとわかる。

だから、私は、ガレキで堤防を被災地に作れば、良いと思う。お金も被災地に落ちるし、雇用も生まれる。
ボランティアも植林で参加できる。草取りも必要だ。
完成すれば修学旅行の見学先にも。

ただ、被災地を助けたいだけの利権に絡まない人を仲間にしやすいように、友達にちょっとガレキで堤防を語ってみている。あと、ニュース映像にガレキ運搬費用は、被災地のために使え!!!と、映ったら面白いかも。
いかがかな?

■チェリーさんへ

原発や放射能関連の話は、一度始まってしまうと、どれもこれもすっきり解決できないことだらけなのですよね。そういう意味でも原発を建ててはいけないと思います。

実際に、堤防や防風林に使いたいという話もあるのにさせてもらえない、というおかしな状況になってますよね。でも、ネットの情報は信じないという人も多いので、少なくとも中立的な立場で報道してくれたらいいのですが…

マスコミの大本営発表に、どうなっているんだと、ネットで探しまくった人も多いはず。

丁寧な真面目さが、最後には信頼を得ると思います。
頑張ってね。応援しています。

予定外に、最後は良い人になってしまった・・・。

■チェリーさんへ
ありがとうございます。良い人だったんですねヽ(´▽`)/
原発や東電のことより、瓦礫のことはほぼ完全に広域処理が良いことだ、という論調なので、何も疑問に思ってない人が多いんじゃないかって思います。先日ニコ生で見た、東浩紀さんもそうだったし、その視聴者アンケートでも70%以上が賛成でした。ニコ生見てる層がそんなだと…

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